什器 あしあと

2021/09/04 01:54

 

 

▼ はじめに、なぜこのアイテムを紹介する理由を教えてください。

 ミニマムな暮らしや、必要じゃないものは手元に置かない、でも日常のほんの少しの贅沢にはきちんとしたものをと考え直したときに、毎日使う物をもう一度見直すと、意外と本当に気に入っているものを使っていなかったりします。意外となんとなくその時買ってしまったものや大きさや使い勝手が良くてでそのまま使っていること、意外と多いのではないかと思います。

 暮らしで毎日使う物、お店で使うもの、ミニマムな暮らしをする時に必要なもののディテールを一度見直したときに使う瞬間に質感や量感その表情から自然を感じることができたら、”もの”から”こと”に変化するのでは。

 そのような時間を1日の中にほんの少しでも感じられたら幸せな毎日が過ごせるのではないかと思います。

 

▼ このアイテムのおすすめポイントは何ですか?(使い方の具体例やディテールなど)

 山桜は今では材として貴重なものとなってきました。もう一つのケヤキもそうですが、比較的に硬度が高く針葉樹の杉やヒノキに比べると硬いので日々使っていただく折敷に向いています。

 私たちは設計をする仕事を本業としていますので、そのディテールはお皿を作る考え方とは少し変わってて、そのアプローチの特徴は3つです。

 まずは木のボリューム(量感)を存分に感じていただきたいと考え、30ミリという折敷にしてはかなり厚く材を使い、その代わりテーパーをつけてシャープに見せています。これは建築的には強度を出す必要があっても薄くシャープに見せたいときに使うテクニックです。シャープに見せながらも持ったときにボリュームを感じていただけて、木の量感とぬくもりを感じていただけます。

次に、角は面を取っています。これは家具を作るときに手の当たりを和らげること、そして角が立っていると傷がつきやすいことを避ける効果があります。

3つ目はモジュールです。150*150という寸法は倍にすると300,600,900と日本で展開している家具や空間のモジュールにハマりやすい寸法です。例えば、棚は300の奥行き、450、600、キッチンの引き出しのユニットは基本600がモジュールだったり、レストランのテーブルは最近コンパクトになってきておりW600*D700、などなどあげればキリがないのですがそのモジュールの中でコンパクトに使いやすい寸法でお作りしました

日常の折敷の他に、商品のピックアップ陳列として適していると考えています。たくさん並べてご利用いただく際にも四角で並べやすく、弊社のキューブと組み合わせていただき高さを変えて陳列することをお勧めします。

▼ このアイテムをどんな人にどんなふうに使って欲しいか教えてください。

 暮らしの中であれば、家族との時間を、自分の時間を大切に使いたい人

 店舗やレストランであれば、力を尽くして作った大事な商品を最大限に引き立てるものに陳列していただけたら幸いです

▼ 最後に結びの言葉をお願いします。

 木は生きていて1つとして同じ表情のものがないのが私どもの商品の特徴です。

 毎日の暮らしに自然と共にあり、豊かな時間を作るお手伝いができたらと思います。